rain

「雨の日だった」
「ん?」
「君が家に来たのは」
「路頭に迷って」
「うん」
「そしたら、お前が傘を差してた」
「ああ、貰い物」
「…ふうん」


「ぁ…っ!」
中で馬超が動く。
「綺麗だった」
「…ッ」
繋がったまま、背後から耳に囁かれる。
「赤い傘を差したお前が」



strawberry

「こら、摘み食いしない。君の弁当だぞ」
「ちょっとだけだ」
「そうか、じゃあこの苺は入れなくていいな」
「…」


「んっ、ん…っ…」
趙雲の胸にある赤い尖りはつんと上を向き、馬超の舌に捏ね回され今や十分な綻びを見せている。馬超がその片方を口に含み唾液でもって吸えば、体を小刻みに震わせた趙雲がむせび泣くような声を出す。普段にも増して吸いつきのいい馬超の唇を離そうと肩を押せば、趙雲の努力むなしくすぐさまもう片方を口に含まれてしまう。
「やっ…、…いや、だ…」
耳を塞ぎたくなるような音で馬超が唾液に塗れた胸を吸う。いつもはもっと優しくしてくれるのに、そう抗議した所で常とは違う馬超に早くも溺れてしまっている自分の浅ましさに泣きそうになっていれば、べとべとの乳首から口を離した馬超が趙雲の顔を見上げた。不安げに眉を下げたその顔を愛しく思い、金糸の髪を撫でる。
「子龍…子龍ッ」
「ぁ…あ…ンッ」
胸を吸われ、首筋を吸われ、唇を吸われ、孟起と呼んで趙雲は馬超をかき抱いた。



rose

「…は…、っぁ、」
そそり立った趙雲の中心は、馬超の手に扱かれ、先端から堪えきれない蜜を流していた。
「一緒に、入ろうって言ったのに」
「ごめん…」
「急いで、帰って来たのに」
「ン…ッ…ごめ、って…」
先に入浴を済ませた事を趙雲が詫びると、馬超が双玉をやわと揉む。敏感なそこはまたすぐ新しい蜜を生み出してカーペットに小さな染みを作る。膝を震わせ、唇を噛んで耐えていた趙雲が馬超のそれに手を伸ばした。
「…っ」
「私も、孟起にっ…」
慣れない手付きで馬超がしたように指を絡ませる。いつも自分を思うまま鳴かせる、馬超の一物がどくどくと脈を打っていきり立つ。
「…、…ッ、は…」
馬超から息が漏れる。先端と先端がぶつかる。滲み出る液体は擦り合わされた事で卑猥な音を立てる。
「ン、あ…、ァあっ…!」
「っは…、……く…っ」
二つの一物が精に塗れる。どろどろのまま馬超は趙雲の二の腕を掴んでベッドに縺れ込む。
「…拗ねて悪かった」
「ン…」



string

「お帰り」
「子龍、…」
「指輪、はめてくれたんだ」
「ポストに入ってた」
「お揃い」
「…好きだ。子龍」
「……わ、私も、」


「」



end